春雨にしっとり濡れる鶯の
羽風でかぐわしく漂う梅の香
梅の花に戯れる可憐な鶯
そんなはかない小鳥でさえも
ねぐらはしっかり決めたもので
一筋にその梅の木に暮らすもの
わたしは鶯で あなたは梅
いつかわたしが自由の身に
思いのままになるならば
そしたら鶯宿梅になれるかしらん
ああもうどうだって良いわ
小城藩士の柴田花守(1809-1890)が長崎遊学中に作詞した端唄「春雨」は長崎丸山の料亭「花月」で作られ、その後、全国に広まりました。弘化3年(1846年)、フランスの軍艦3隻が長崎に入港したとき、佐賀藩士として長崎警備にやってきました。丸山の「花月」に遊んだ時にこの歌を作ったといわれています。
1963(昭和38)年以降毎年、桜が咲き誇る小城公園の「春雨の碑」の前で、柴田翁をしのんで長崎検番の芸妓衆が数曲披露されます。その後ゆめぷらっと小城天山ホールにて芸子衆10数人の華麗な舞が披露されます。美味しい料理と地元のお酒をつまみながら小城の有志による「粋」は現在も引き継がれています。事前ご予約制にてお早めにお問合せ下さい。
DATA
- 小城春雨まつり・・・4月上旬
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