精進料理と普茶料理
精進料理とは仏教では僧は戒律五戒で殺生が禁じられており、大乗仏教で肉食も禁止されたため、僧への布施として野菜や豆類、穀類を工夫して調理した料理のことです。普茶料理と日本の精進料理との違いはスタイルとして、一人一膳の木器ではなく、テーブル式で料理は陶器の大皿に盛って階級に関係なく取り分けるという、昔では大変珍しいスタイルでした。
そして献立にも古風が守られ、日本ではあまり使われなかった油料理が多いのが特長です。その中には「もどき料理」と言われる肉や魚、玉子焼きなど似せた創作料理もあり現代と通じるものが約400年前に存在したのが普茶料理です。
「作る事も修行、食べる事も修行」禅寺の精神
食に関する教えはたくさんありますが、作る側には、食材を大切に使うこと、食べる人の側に立って気を配ること、手を抜かないこと。 いただく側にも、食材と料理を作ってくれた人に感謝すること、生きるためにこの食事をいただくのだということを忘れないなど、昔の人の暮らしの中にあった、仏教に基づいた習慣が日本人にはありました。今や世界屈指の豊かな食生活の日本、歴史ある普茶料理に舌鼓を打ちながら「食」について考えるよい機会ではないでしょうか?
DATA
『普茶料理』お食事会・・・春は4月、秋は11月
場 所:小城公民館 晴田支館(小城町晴気宿)
住 所:佐賀県小城市小城町晴田2096
食事券:4,500円問・食事券販売:佐賀県小城市小城町253-21ゆめぷらっと小城1F
小城市観光協会 0952-72-7423
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