佐賀県小城市の西部にある牛尾梅林(うしのおばいりん)です。
※牛尾梅林の開花状況はこちらをご確認ください。(小城市:牛尾梅林の画面が開きます。)
標高80mの小高い丘のような牛尾山を中心に、約22ヘクタールにもおよぶ広大なエリアには実に約5,000本もの梅を栽培しています。
ちなみに、牛尾は(うしお)ではなく(うしのお)と読みます。
目次
梅の時期の人気スポット
江戸時代の末期から梅の名所として知られたところで小さな山の一帯には梅が咲き誇り、一足早い春を体感できます。
毎年、2月下旬から3月上旬のシーズン中は、県内外から多くの見物客でにぎわいます。
牛尾梅林の行き方
牛尾梅林に行くには、ブラックモンブランで有名なアイスメーカー「竹下製菓」さんを目指してください。
小城から多久に向かう県道332号線で、小城町の「西の橋交差点」から南にまがってまっすぐ進み、
目印となる「竹下製菓」さんの建物に沿うように山道をのぼっていくと、左右に梅の木が出てきます。
途中には「牛尾のいぼとり六地蔵」があります。
仏教で六つの道をつかさどる6種の地蔵さまを並べてまつったもので、天文22年(1553年)の銘があり、地元ではイボがとれると信じられている地蔵様です。
梅林の中を道なりにしばらく進むと、やがて丘の上にある広い駐車場に到着。
牛尾神社の上部に位置し、約20台分の駐車場があります。
丘の上から広がる梅の花と佐賀平野
こちらの梅は地元農家の方々が大切に守ってきたもので、佐賀県内で最も古くから栽培されている梅林です。
剪定もきちんと行われ、手入れが行き届いた梅林で、シーズン中は梅が白い花を咲かせ、丘の南西エリアは梅の花がまるで白いじゅうたんのようなすばらしい風景がひろがります。
山頂からの眺めもよく、眼下には佐賀平野がひろがり、遠くには雲仙を望むことができます。
1200年の歴史がある牛尾神社
さらに丘から少し下った場所には、牛尾神社(うしのおじんじゃ)があります。
神社は今から1200年以上前の平安時代(796年)の創建で、とても歴史があります。
かつては源義経や弁慶が奉納したとされる腰旗や、日清戦争の記念品として清の甲板が奉納された由緒ある神社。
境内には縁結びのパワースポットである「梛(なぎ)の木」があります。
この梛(なぎ)の木の葉は、幅広く肉厚で縦には裂けますが引っ張っても切れないため、かたい絆(きずな)で結ばれて縁結びの願いがかなうとされています。
案内板によると、鎌倉時代に源頼朝と北条正子が若い時に梛(なぎ)の木の下で愛を誓って結ばれたことにちなんで、縁結びの木と呼ばれています。
梅のシーズンにはイベント行事も開催
梅の開花がピークとなる時期にあわせて、地元の梅生産者さんの主催で毎年恒例の「牛尾梅まつり」を開催。
音楽ライブなどのイベントや、梅林で栽培された梅干しや紅梅漬け、梅エキスなど地元の農産物や特産品の販売が行われます。
※令和5年2月26日(日) 牛尾梅まつりを実施予定です。
注意点:牛尾梅まつりの2日間は丘の上にある駐車場は利用できず、近くの竹下製菓の駐車場や小城公民館(三里支館)からのシャトルバスをご利用いただけます。
まとめ
毎年2月下旬になるとひとあし早い春の訪れを感じられる場所として、多くの方々でにぎわう牛尾梅林です。
小城にお越しの際はぜひどうぞ。
DATA
- 名称:牛尾梅林 うしのおばいりん
- 住所:小城市小城町池上4907
- 電話:0952-37-6125(小城市農林水産課)
- 梅の木:約5千本
- イベント:三里牛尾梅まつり(2月末から3月初旬)
※令和5年2月26日(日) 牛尾梅まつりを実施予定です。
おぎゅっと:牛尾梅林
おぎゅっと:おぎそらさんぽ(牛尾梅林上空)