今回ご紹介するのは、小城の山中にある江里山エリアです。
目次
江里山エリアの行き方
小城の街中から県道44号を清水の滝方面に進むと、正面に須賀神社が見えてきます。
須賀神社を左折して県道290号を直進し、高速道路の高架下を過ぎると江里山に向かう案内板を発見。
ここから右折して、道なりに進むとやがて江里山地区が出てきます。
江里山の棚田と彼岸花
江里山地区は「全国農村景観百選」や「日本の棚田百選」 に選定された、美しいふるさとの風景が残るのどかな場所です。
こちらは小城市の山の中で、標高250mのところにあり、山の斜面に沿って広がる棚田の数は約600枚。
江里山の棚田(えりやまのたなだ)と呼ばれるスポットです。
毎年、9月下旬ごろになると真っ赤な彼岸花が数多く咲いて、あぜ道を赤く染める里山の風景が秋の風物詩になっています。
安産祈願で有名な「江里山観音」
そんな江利山地区で有名なのが、丘の上に建つ「江里山観音」です。
一本山・法撰寺(いっぽんざん ほうせんじ)というお寺で、安産祈願で有名なスポットとなっています。
正面の建物が本堂で、奥にあるのが観音堂です。
中に入ると、想像以上の豪華さにビックリ。
江里山観音は安産や子育て・子授けの観音様として知られていて、日蓮宗のお寺ですが一般の方も祈願を受けることができます。
日本では昔から妊娠5か月目の「戌の日」に、お産が軽いとされる戌(いぬ)にあやかろうと安産祈願を行う習慣があります。
なお、こちらの江里山観音様では、自分で使う腹帯(腹巻、コルセット、ガードルなど)を持ってくると、いっしょに祈祷してもらえます。
※ちなみに戌の日は祈願される人で混雑するので、朝はなるべく早いほうがベターです。
観音様の近くにある「甘露水」
江里山観音様に向かう道路脇に看板を発見。
湧き水のそばには美しく流れる沢があり、階段を下りて丸太の橋を渡ると、竹筒からこんこんと流れる「甘露水」があります。
こちらは天山山系に降った雪や雨が長い年月を経て地下水となり、岩の間より湧き出しているもので、昔から地元の人たちに大切に守られ、愛飲されてきました。
名前の由来は、近くにある江里山観音様のお経文から名付けられたもので、この石清水を飲むと観音様の御利益もいただけるとされています。
保健所の検査でも飲み水として大変適しているという検査結果が出ている、おいしい湧き水です。
まとめ
ホタルで有名な祇園川の上流のひとつで、日本の棚田100選にも選ばれた江里山エリア。
昔ながらののどかな棚田を散策したり、岩間から湧き出すおいしい銘水やありがたい観音様など、自然を体と心で感じてとても癒され、パワーがもらえる場所です。
DATA
- 名称:江里山の棚田 えりやまのたなだ
- 住所:佐賀県小城市小城町岩蔵4148
- 彼岸花まつり:9月(秋分の日)
アクセス
おぎゅっと:おぎそらさんぽ 江里山上空