小柳酒造(koyanagi sake brewery)

西日本随一の名滝「清水の滝」が流れる祇園川は全国名水百選の一つで、天山山系の伏流水はミネラル分が多く、酒造りにとっては理想的な名水です。

 
今回は、そんな名水を酒造りに生かす小城の蔵元「小柳酒造」さんをご紹介します。

目次

200年以上続く小城の蔵元

小柳酒造さんは小城の街なか、小城祇園夏祭りが行われる須賀神社に向かうメインストリート沿いにあります。

 
今から200年以上前の江戸時代の文化年間(1804年-1817年)に創業した酒蔵で、まさに老舗の酒蔵といった雰囲気。

 
商家造りの母屋や白壁の土蔵と茶色の煙突など当時の雰囲気がそのままに今も残っていて、歴史の重みを感じます。

 
敷地内にあるこちらの建物は、母屋や仕込み蔵など13棟が国登録の有形文化財に指定されています。

 
中央の昭和西蔵は昔の外観とその周辺は緑地空間として再整備されました。また、左側の本蔵が新たにリノベーションされた「小城蒸留所」になっています。

 
前の売店では代表銘柄「高砂」などを販売。

 
じっくりと熟成させ、加水せずに瓶詰した「庫出し原酒」はその濃醇な味わいが人気です。

 
金漿(きんしょう)は明治の三筆と呼ばれる書聖・中林梧竹によって命名されたもので、特定名称清酒は「高砂金漿」の銘柄です。

 
店の奥では日本酒づくりで使っていた昔の道具や陶器製の酒樽や徳利等も飾られており、見学できますよ。

小城蒸留所(ogi distilley)

近年では西蔵をリノベーションした新たな施設、「小城蒸留所」がスタートしました。

 
県道からのエントランスは観光客や地域の方々がくつろいだり、交流できる緑地空間となっています。

 
蔵の中は柱や梁をそのまま活かし、ぬくもりある落ち着いた雰囲気。

 
酒蔵の一角には蒸留設備一式を導入し、天山のおいしい水を活かしたクラフトジンを製造しています。

 
地元産品の販売コーナなど、多くの人々が集まるスペースになっています。

駐車場

小柳酒造では日本酒を販売している前の売店と、カフェやクラフトジン、地元の産品を販売している酒蔵をリノベーションした施設では、駐車場は下記の場所となります。

 
そのため、酒蔵見学や飲食等で利用する場合は、裏の駐車場に車を止めていただくようお願いします。

まとめ

19世紀のはじめに創業した小柳酒造は、日本酒「高砂」や「高砂金漿」で有名な酒蔵です。

 
国の登録有形文化財に指定されている木造2階建ての「西蔵」や「明治蔵」は近年、一般に開放され、クラフトジンやカフェが楽しめるおしゃれなスペースとなっています。

 
小城に来られたらぜひお立ち寄りください。

DATA

  • 名称:小柳酒造 こやなぎしゅぞう
  • 住所:佐賀県小城市小城町903
  • 問合せ先:0952-73-2003
  • 時間:9:00-18:00 日曜休み

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