海苔
2010年12月「有明海の恵み 芦刈初摘み一番海苔」として 好評販売いたしました畠田米次さんの芦刈海苔ですが、
今年2011年の秋芽ノリは、 品質低下の為、販売を中止いたします。
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海苔師 畠田さん曰く
「今年の海苔は、海苔の風味が無く、 一番海苔の柔らかさが全く無い。 申し訳ないが“美味しい初海苔”として 自信を持って出せるものではない。」
「10年に一度の不作・・・ こがん時もあっよ」 |
楽しみにお待ちしてくださっていたお客様には、 大変申し訳ありませんが、何卒ご了承ください。
2011年有明海ノリ養殖関連記事(佐賀新聞WEBサイトより)
次回の販売をお楽しみに!!
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◆穏やかで遠浅な海
◆潮の流れによって、適度な水の交換ができる
◆海苔が育つのに必要な栄養塩が川から運ばれる
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広大な干潟で知られる有明海の最も奥まった場所に芦刈の海苔畑があります。
栄養豊かな河川と海流がぶつかる汽水域で、最大6mにもなる潮の干満の差を利用した手間のかかる支柱式栽培を行うことにより、うま味にあふれた口どけのよい海苔がつくられます。 |
有明海の芦刈漁場
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支柱式は潮の満ち引きにより、毎日数時間水から出て光合成されます。
水から出て乾く事を「干出」と呼びますが、実はこの事が非常に重要で味や堅さにまで影響します。
支柱式は海に支柱を立てる為、場所が限られ遠浅の場所でないと行えません。
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しかし海苔の品質は同じ生産地でも 採れた時期や生産者によって様々です。
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遠浅の有明海は、支柱漁場としては最適で、 柔らかく、香りの豊かな 海苔産地の代名詞になっています。
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ベテランならではの感で、潮や気候をよみとり、その日その日の網の高さを調節
網に付いた汚れをおとす 「網洗い」の作業・・・・
雨の日も風の日も、雪の日も・・・ 常に海苔と会話しながら 大事に大事に手塩にかけて育てています。
海苔の摘み時を見極め収穫し、 その日の気温や湿度を見ながら
乾燥させ一枚の板海苔に仕上げます。 自分が納得したものだけしか出さない! そんな拘りを頑固に貫く海苔師です。
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この海苔が希少であることを熟知している加工業者「宝の海本舗」椛島道夫さんが、
一つ一つ大切に丁寧に焼き上げた 「焼のり」
一番海苔の香りを活かしたシンプルな塩味の 「塩のり」
絶妙な加工バランスは、熟練ならではのこだわりです。 大量生産ができないので、店頭等では手に入りません。
本物の芦刈海苔の美味しさを必ず実感頂ける自慢の逸品です!
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美味しい海苔の条件は、一般に次のことが言われています。 1. 「色と艶」。一般には色は黒く、海苔の表裏共に光沢があり痛みのないもの。
2. 「かたさ」。柔らかく口溶けの良いもの。
3. 「味」。海苔自身に、「こく」があり甘みがある。
4. 「焼き色」。焼いた時に美しい色(濃い緑)に焼き上がるもの。
5. 「香り」。美味しい海苔には香りの成分も豊富。 |
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「一番海苔」とは、今期一番初めに摘み採られた海苔で
「初摘み海苔」「花のり」とも呼ばれます。
この一番海苔は、若芽のため非常に柔らかく、風味や口どけ・歯切れが良く旨み成分も豊富な大変美味しい海苔です。
採取量も極めて少ない、高級海苔です。
※通常秋芽網は2〜3回摘採し、網を冷凍庫に張りかえて5〜7回摘採します。
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一番海苔は、原藻の海苔の葉が若く、
細胞分裂がまだ活発に行われている最中に海から摘み採られています。
そのため板状にすいて乾燥する際に、温風により熱を受けると、それらが全体に強く引っ張り合いをして隙間が出来てパリパリ感がうまれます。
破れたり、裂けたりしやすい繊細な海苔ですが、きわめて風味がよく、サクッパリパリとした食感が口の中でふわっととろけ、なんとも絶妙です! |
海苔の一番の大敵は「湿気」です。
海苔は一度湿気てしまうとその風味は二度と戻りません。
そこでいくつかの注意点!
1. 必要量だけ取り出し、素早く封をする。
2. 料理中などの濡れた手では取り出さない。
3. 使いかけの海苔を袋に戻さない。
4. チャック付きのビニール袋に(または、ビニール袋に、ゴムで)入れ、
封をするときは出来るだけ中の空気を抜く。
5. 冷凍庫で保存!
これらを注意して美味しい海苔をお召し上がりください。 |
海苔は天然の自然食品です。
昔から大変高価なものとして珍重されてきました。
海苔の主な栄養は
炭水化物、タンパク質、繊維質等
ビタミンA、B1,B2などのビタミンB類、
ビタミンC類
タンパク質は、大豆以上!質的にも良質で消化も良い。
ビタミン類は、ビタミンA、ビタミンCが特に多く含まれていて
ビタミンAは、ホウレンソウの8倍!
野菜が苦手な方にオススメです!
イライラや高血圧、美肌にも欠かせない成分が豊富に含まれています。
海苔の旨みは
グルタミン酸(昆布の味)、
イノシン酸(鰹節の味)、
グアニル酸(椎茸)の成分を多く含み
海苔独特の旨みを出しています。
鉄分、カルシウム、食物繊維、タウリンなど、
イライラや高血圧、美肌にも欠かせない成分が豊富です。 |
Point♪
一番海苔は、非常に柔らかい為
ご飯に長時間巻いておくと溶けてしまいます。
おにぎりには、食べる直前に巻いていただくと パリパリ感と風味が楽しめます♪
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3〜9月:種培養
カキの殻に海苔の種(胞子)をすり込み、
培養場で育てられます。
胞子は、カキ殻の石灰質をとかして成長し、
約3か月で白い貝がまっ黒になります!
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8〜9月:網等の準備
10月の種付けの準備が行われます。
ポール立て 支柱(ポール 9m〜12m)を海に立てます。
(有明海は、支柱式と呼ばれる養殖方法です。)
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2010/10/21 海苔種入れ
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カキの殻を網にくくりつけられた落下傘(穴開きの袋)に
一つ一つ丁寧に入れて行きます。
海苔の種は、乾燥を嫌うので、セットしたらすぐに海水をかけ、
網を丸め・・・の繰り返し
種入れの様子は、スタッフブログで!
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2010/10/22 種付け網張り込み
沖合いに立てた支柱に種をセットした網を張ります。
2010/10/24 牡蠣殻外し
網に海苔の種が付いたので落下傘を外す。
潮の干満に合わせ、網の高さを調整したり、 網が汚れやすいので、海水をポンプで吹きかけて洗う等、 手入れを欠かせません。
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2010/11/18〜21 冷凍網引き上げ
二毛作用冷凍:途中まで生育した海苔を、5割強程引き上げ乾燥させ冷凍する
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2010/11/23 秋芽ノリ収穫 今期初!摘み採られた生海苔!
1番最初に収穫したものが 「芦刈初摘み一番海苔」 になりました!
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撹拌(かくはん) 抄き(すき) 乾燥(かんそう) を経て、板状にし
火入加工(ひいれ) 焼き加工(やき) を経て、商品となる
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一番摘みの後も二番、三番と続き、秋芽海苔の収穫後、
冷凍網を再度海に放ち冷凍海苔の養殖が始まります・・・
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