小城市にある光勝寺(こうしょうじ)です。
場所は、小城町の中心から北のエリアのところにあります。
正式名称は「鎮西本山 松尾山光勝寺」
こちらは日蓮宗の寺院として九州ではじめて建てられ、九州で唯一の総本山として信仰をあつめるお寺です。
目次
参道にある3つの門
お寺に向かう参道には3つの門があります。
まず初めに出てきたのは、一つ目の山門。
隣には「南無妙法蓮華経」の立派な石碑があります。
次に出てきた2つ目の山門は、巨大な「仁王門」です。
元治元年(1864年)の再建で山号の「松尾山」の大きな額縁が掲げられています。
門の両側には赤と青の顔をした、カラフルでかわいい増長天と多聞天様がいらっしゃいます。
お寺の境内に入ると樹木が林立していて、とても落ち着いた雰囲気。
長い石段の先にはまるで竜宮城のような!?3つ目の楼門「鐘楼門」が見えます。
広い境内の正面にある本堂
お寺の創建はかなり古く、今から700年以上前の鎌倉時代、文保元年(1317)に千葉胤貞(ちば たねさだ)によって建立されました。
本堂正面にまつられている日蓮大聖人の像は鎌倉末期つくられたもの。
九州では最初の日蓮上人像として開運のパワースポットになっています。
また、境内には清正公堂もあります。
朝鮮出兵をする際、加藤清正はこちらの妙見社に戦勝武運を祈願し、帰国したあとも報告したとされています。
裏手にある千葉家のお墓
本堂の裏手には千葉家の墓所があります。
境内から少し山に入った静かな一角で、開基の千葉大隅守胤貞の墓もあります。
中には文化5(1808)年のフェートン号事件の責任をとり、藩の責任を背負って自害した長崎番頭、千葉三郎右衛門胤明の墓石も残っています。
まとめ
信者さんが多い日蓮宗において、九州で唯一の総本山になっている由緒あるお寺。
小城の山の中にしずかにたたずみ、神聖で落ち着いた雰囲気のある光勝寺です。
DATA
- 名称:松尾山 光勝寺 まつおざん こうしょうじ
- 住所:佐賀県小城市小城町松尾4421
- 電話:0952-73-7555