小城の街なかにある桜城館(おうじょうかん)です。
目次
小城のまちなかにある情報スポット
平成11年にできた複合施設で1階が図書館、2階が歴史資料館と中林梧竹記念館があり、小城市の歴史と文化の発信地となっています。
玄関ホールには「祇園祭」の山鉾が飾ってあります。
小城にある須賀神社(祇園社)で毎年7月下旬に行われるお祭りで700年余りの伝統があり、まさに「小京都・小城」のシンボル。
そんな祇園祭の山鉾が入り口のすぐ横にあり、来られた方を出迎えてくれます。
ちなみに日本各地には小京都と呼ばれる地域が多数あり、その団体が集まった「全国京都会議」に小城も加盟しています。
小城市立歴史資料館
桜城館の2階にあり、小城市の歴史を学べるスポット。
縄文時代から現代までの小城の歴史や文化が数々の出土品や模型、パネルなどの豊富な資料で時系列に沿ってわかりやすく常設展示されています。
また、九州の小京都と呼ばれ、鎌倉時代から戦国時代にかけて小城をおさめた千葉氏や、佐賀藩の支藩・小城藩の城下町として栄えた小城の歴史など、数多くの貴重な資料があります。
歴史資料館の中にあるのは、かつての小城藩邸および周辺のミニチュアです。
佐賀鍋島藩の支藩だった小城(おぎ)藩には、お城の代わりに広大な藩邸があったことを示す資料です。
※2階の資料館は撮影禁止となっています。
小城市立中林梧竹記念館
同じ2階には、明治の三大書家のひとりとされる中林梧竹(なかばやしごちく)について学べるミュージアムがあります。
中林梧竹は小城市出身の書家で独特の書風で知られ、日本近代書道の基礎を築いた東洋一の書家と呼ばれています。
佐賀の代表的な偉人の一人に数えられ、佐賀駅前通りや小城駅にもモニュメントの像があります。
そんな近代日本を代表する偉大な書家で今でも町の人々に「梧竹さん」と呼ばれ、敬愛される中林梧竹の作品や遺品を多数展示しています。
館内にはまるで象形文字のような!?ユニークな作品もあって、書のことをよく知らなくても興味がわくような作品を多数展示。
代表的な作品の数々やゆかりの品が展示されていて、墨の香りが漂っているかのような梧竹ワールドがひろがっています。
記念館では梧竹さんの作品、約700点と遺品約50点を所蔵していて、3か月に1回、入替を行いながら作品を紹介しています。
歴史博物館は入場無料ですが、中林梧竹記念館は有料(1人200円)の施設になっています。※大学生以下は無料で見学できます。
また、こちらの記念館にはインターネット上にデジタルミュージアムがあり、まるで国会図書館デジタルコレクションのように中林梧竹の作品が網羅され、いつでも梧竹さんの書を見られます。
また、記念館の周辺には梧竹さんが揮毫した神社の鳥居や燈籠、直筆の書画などが点在していて、石碑めぐりが楽しめます。
まとめ
小城の歴史や文化を学べる桜城館(おうじょうかん)では、佐賀が生んだ偉大な書家、中林梧竹の作品を多数展示。
87歳で亡くなるまでパワフルに進化し続け、ユニークな書体で書かれた芸術作品は今もなお評価されています。
すぐ近くには小城公園もあり、特に春は桜がきれいで家族で行くのにはぴったりです。小城に来られた際はぜひどうぞ。
DATA
- 名称:小城市立 歴史資料館 中林梧竹記念館 おぎしりつ れきししりょうかん なかばやしごちくきねんかん
- 住所:佐賀県小城市小城町158-4
- 電話:0952-71-1132
- 開館時間:9:00~17:00
- 中林梧竹記念館ホームページ
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